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実績・事例 Published on 2021/04/27

環境省原子力規制庁周辺で高度330m飛行

依頼内容

依頼内容

重要施設である原子力規制庁周辺での最高高度336mの飛行依頼を対応いたしました。
建設中のビルからの映像を広告として使うために撮影しました。
朝・昼・夜の映像を撮るために天候の兼ね合い・工事スケジュール等で数カ月間の飛行・撮影を行いました。

法規制

航空法

航空法では、a.飛行場所、b.飛行方法、c.遵守事項として大きく分けて3つの項目が規制されています。
管轄する地方航空局に手続を行い、許可・承認を得て、飛行させることができます。

小型無人機等飛行禁止法

無人航空機でのテロ行為を防ぐ目的から、重要施設及びその周囲おおむね300mの周辺地域の上空における小型無人機の飛行は原則として禁止されております。飛行させるためには公安委員会への通報や施設管理者の同意等が必要になります。

法令上の手続

航空法上の許可・承認

夜間×人口集中地区】の飛行の場合には、飛行場所を特定した許可・承認が必要になるので、東京航空局への手続を行いました。
(※包括許可・承認では飛行させることができません。)

航空法上の高度150m以上飛行の許可

高度150m以上を飛行する場合には、空港事務所への手続が必要になります。今回の飛行場所は、羽田空港の新飛行経路との兼ね合いで、飛行時間が必要になりました。飛行高度の調整が必要になりました。

小型無人等飛行禁止法上の通報

重要施周辺で無人航空機を飛行させる場合には、航空法上の許可だけではなく、飛行場所を管轄する警察署を経由して国家公安委員会への通報が必要になります。 今回は、麻布警察署と調整を行いました。

弊所の対応

今回のご依頼は、当初予定していた飛行日までに期間がタイトであり、またDJIカスタムロック解除や法令上の手続が複数ありました。
具体的には、航空局および空港事務所の許可を取得後、国家公安委員会への通報手続を行って、そこで初めてDJIのカスタムロック解除ができるという流れになっておりました。
ご依頼を受けてから早急に必要情報や各機関と調整を行い、数日で航空局及び空港事務所へ申請いたしました。担当の検査官としっかり調整をした上で標準処理期間である10開庁日よりも早く、航空局及び空港事務所の許可を取得いたしました。
そして、国家公安委員会への通報手続は、対面でのみの対応になるので、警察署へ通報書を提出し、無事に法令上の手続きが完了いたしました。DJI社の機体に設定されている重要施設周辺飛行を禁止するDJIカスタムロックの解除手続を完了し、全ての手続が完了し、ご依頼者のご希望の日程に間に合うことができました。

弊所の対応

実際の飛行については、天候と工事の兼ね合いで、延長した日程したにて飛行を行いました。
しかし、途中で天候が悪くなってしまい、飛行を中断し、後日飛行を行うことになり、そこから延期が続いてしまいました。国家公安委員会への通報手続は長期間の許可を取得できないので、再度同様の申請を行い、無事に飛行を終えました。
ご依頼日から丁度1か月ほどで全ての手続を終え、案件が終了するまで3ヶ月ほどかかりました。
手続に加えて、飛行当日の現場での関係機関との調整もまた重要になります。
今回は、国家委員会への通報書に記載した「飛行させるドローンの製造番号」と警察側で検知した製造番号に相違があると緊急の連絡があり、飛行現場に警察の方・機動隊の方10名程度が駆け付けるということがありました。当然、法令上の手続はしっかり行っていますので、手続に問題があったわけではなく、警察の方・機動隊間での認識の齟齬が原因でした。
このように警察の方でもドローンに関してはかなり厳格になっていますので、法令上の手続を行っても問題が起きることがございます。
そこで、法令・手続を理解したうえで、関係機関との調整が重要になってきます。

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