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国内のドローン規制 Published on 2021/05/04

DIPS API利用申請手続

無人航空機を飛行させるための許可・承認申請をオンラインで行う場合には、ドローン情報基盤システム(以下、「DIPS」という)を利用します。DIPSを用いて飛行許可・承認手続きを行うと、許可・承認取得後にDIPS上で許可・承認書を確認することができます。
今回は、このDIPSから自らが保有するシステムに対して許可・承認に係る情報を提供するために必要なDIPS API利用申請手続きについて紹介していきます。

この記事のポイント
・ドローンの飛行許可・承認申請とは異なる
・取得できる情報は飛行許可情報など10種類
・申請から接続まで1ヶ月程度の時間がかかる

 

DIPS API利用とは

まず初めにDIPS API利用申請が必要な方は、ドローンの飛行許可・承認申請をする者や取得した者ではありません。この申請は、飛行許可・承認や飛行実績報告を申請・管理するサービスである「DIPSコネクト」のようなサービスを提供する企業が行うものとなります。

国土交通省「DIPS API接続システム向けガイドライン(2020年9月4日)」によると、DIPS APIとは、「利用者が保有するシステム(以下「接続システム」という)からリクエストを送信することで、指定したドローン情報基盤システム(以下「DIPS」という)の申請者IDに係る無人航空機の飛行に関する許可・承認の情報を提供するサービスである。」とされています。

DIPS APIの流れは、
① 利用したいシステムにログインし、DIPS API を呼び出すボタンを押下する。
② DIPS の ID/パスワード入力画面に遷移するので、申請者 ID 及びパスワードを入力する。
③ 認証結果を接続システムに返す。
④ 接続システムは認証結果をもとに DIPS API を利用し情報を取得する。
となります。

DIPS APIを用いて取得できる情報は以下の通りとなります。
① 許可番号
② 許可事項
③ 許可期限(自〜至)
④ 飛行経路
⑤ 機体名
⑥ 許可日
⑦ 機体製造番号
⑧ 追加報告分の製造番号
⑨ 飛行経路の緯度軽度情報(DIPSの地図上で短形指定した場合のみ)
⑩ 申請受付番号
※取得できる情報は、認証されたDIPS IDに紐づくものであり、かつ、許可期限(至)が過去日ではないものとなります。

このように、DIPS API接続をすることによって飛行許可・承認に係る情報を取得できるサービスを行うことができます。

 

必要な手続き

申請窓口

DIPS API利用申請手続きの窓口は、国土交通省 航空局 安全部 運航安全課となります。

手数料

現在の法制度なら手数料等はかかりません。

審査期間

申請から接続完了まで1ヶ月程度かかります。申請に際してクライアントIDを発行する必要があります。国土交通省が申請情報を確認した後、電子メールによりクライアントIDを発行できるようになります。

 

まとめ

今回はDIPS API利用申請手続きについて紹介してきました。この申請はドローンを飛行させたい方が行うものではないですが、ドローンのサービス提供者にとっては重要な機能を取得するための申請となります。
申請をしてから1ヶ月程度かかりますので、時間に余裕を持って申請をしましょう。

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